吉田敬子の「鋸屋根に魅せられて」02 

鋸屋根(のこぎりやね)とは

鋸屋根とは屋根の一形式で、鋸の歯の形をしたギザギザ三角屋根をいいます。

採光面(ガラス面)から光をとりいれ、工場建築に用いられます。通常ガラス面は北側に設置し、天候に関わらず一定の明るさを得られる、という大きな利点があります。英語では、saw-toothroofといい、この屋根からなる工場をnorth-lightshed(北光線工場)とか、weaving shed(職布織物工場)と呼びます。

煙突とギザギザ三角屋根

吉田敬子

写真:1919年(大正8)設立 丸五足袋株式会社

1961年(昭和36)丸五工業株式会社改名 

 場所:岡山県倉敷市茶屋町 2004年撮影

瀬戸大橋線からの眺めは、瀬戸の海に抱かれ心地よいです。突然、車窓から煙突と鋸屋根が見えました。「次は茶屋町駅」私は突発的に下車し訪ねました。工場入り口の守衛室を訪ね「写真家の吉田敬子です。日本の産業を築き上げてきた産業遺産、鋸屋根工場を撮影させてください。」「話は伺っております。どうぞ事務所の総合企画室へお入りください。」何ともスムーズな流れでした。後で分かったことなのですが、守衛さんの勘違いで、私に許可を出したのでした。総合企画室へ入ると不思議な顔をせれましたが、目的を告げると「屋根を撮影したい。とは、珍しい人だけれど熱意に圧倒されました。撮影して産業遺産を伝承してください。」「ありがとうございます。丸五の足袋工場、鋸屋根は日本の産業を築き上げてきた証です。」奇妙なやり取り後、撮影開始です。敷地内には4連、10連、6連の鋸屋根工場があり、壮観な眺めでした。(株)丸五と書かれた大きな煙突も圧巻でした。3棟のギザギザ三角屋根工場と、煙突と足袋の歴史はカメラに収めました。

 


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