目次
序章 建築社会学のパースペクティブ
1.本書の目的ー建築を「社会的実践」「象徴作用」「技術体系」として捉える視座
2.先行研究
2.1建築と社会学
2.2海外における建築社会学の研究動向と方法
3.本書の構成
第1部 住まいの社会史:規範・制度から読み解く
第1章 前近代の住居を形づくった社会的条件
1 前近代社会における住宅とは何か
2 身分秩序と住宅形式――住居に刻まれた社会的差異
3 家・共同体・住宅――共同体統合のメカニズム
4 生業・労働と結びついた住まい――生産と生活の未分化
5 前近代住宅の社会的意味と近代への転換
第2章 住宅の近代化を促した諸力
1. 「家」と「家庭」ー家族形態の変容
2. 衛生観の変容と住宅
1. 社会変動と住宅の近代化
2. 理論的視座:ヴェーバーの「形式的合理性」と衛生
2.1 ヴェーバー的合理化の定義
3. 衛生観の変化に基づく住宅の合理的改良
3.1 採光・通風の徹底と結核対策
3.2 湿気・塵埃対策と生活空間の分離
3.3 便所の衛生化と隔離
4. 住宅改良運動の担い手と生活様式の変容
5. 結論:近代社会における住宅の役割
3. 女性と家事空間:家事労働の可視化・合理化
4. 国家政策(住宅政策・住宅金融)と建築技術革新
第3章 集まって住む形態の模索:集合住宅・シェア居住の社会学
1.集合住宅の歴史的展開
2.集合住宅の歴史的展開
3.現代のシェアハウスやコレクティブハウジングの社会的意義
第4章 個人化と住むカタチ
1. 第二の近代化のピークとしての1970年代とその時代の住宅建築
2. 個室群住居
3. プライバシー観と生活様式の変容
第2部 近代建築の思想と実践
第5章 モダニズム建築の社会学:複雑化する社会の合理化装置(ルーマン)
- モダニズム建築の概要
- 「四角いハコ」は何を縮減してきたのか
- 標準化・規格化・均質性の社会的帰結
- モダニズム批判の文脈
第6章 公共建築の社会学(1):象徴と権力の装置としての公共建築ーガバメントの建築
- 権威の可視化と儀礼空間
- 国家・自治体が生み出す「公共性」の演出
- 図書館・役所・裁判所・駅舎の象徴作用
第7章 公共建築の社会学(2):後期近代の公共建築と参加型社会ーガバナンスの建築
- “開かれた公共性”をめぐる設計思想
- 市民参加・ワークショップと設計プロセスの民主化
- 公共施設の「居場所化」:図書館・コミュニティセンターの再評価
第8章 表現の媒体としての建築:ポストモダン建築の再検討
- 標準化への反動と“引用”“複数性”
- アイコニック建築と都市イメージの再構
- SNS時代の記号としての建築
第3部 建築実践の社会学:職能・制度・リスク・記憶
第9章 職業としての建築家(1):〈界〉とハビトゥス(ブルデュー)
- 建築家の社会的位置と象徴資本
- 設計文化・教育・批評の場
- 作品主義と制度的権威
第10章 職業としての建築家(2):職能の民主化と新しい実践(→「労働社会学年報」へ)
- リノベーションの時代と建築家の職能の民主化
- テクノロジー(BIM、AI)による職能の再編
- プロフェッションからプロジェクト型へ
第11章 リスク社会と建築(ベック/ギデンズ)
- 災害、気候変動、感染症が建築にもたらす再編
- 安全・安心の制度化と専門職の責任
- リスク・コミュニケーションとしての建築計画
第12章 建築保存の可能性と課題:記憶の社会学
- 「社会の記憶装置」としての建築
- 保存運動・景観条例・住民運動
- オーセンティシティと観光資源化
- 失われゆく建築とノスタルジア
第13章 建築とサステナビリティ:素材と循環の社会学(ANT)(→「ソシオロゴス」へ)
- 建築のアクターネットワーク
- 木材・コンクリート・廃材の社会経済的ネットワーク
- 脱炭素化とローカルな建材循環
- 建築の「寿命」を問い直す
終章 社会を読み解く建築へ
建築社会学の今後:実践的・批判的知としての可能性
建築が社会を映し、社会を形づくる二重性
近代から後期近代への断層





















































