目次
【第1部:構造の確立と歴史の断絶】
第1章:住宅が作り上げた日本の都市像
nLDKモデルとデベロッパー主体の都市構造が、いかに「丸の内」的な均質空間を増殖させたか。
第2章:江戸の都市から東京の都市へ:破壊された連続性
東京という巨大都市が、いかに江戸的な身体感覚や場所の範囲を破壊し、コンテクストを上書きしてきたか。
第3章:コンテクストを失った都市における「コンテクスト」の再定義
歴史や土地の文脈が消えた場所で、建築は何を根拠に立ち上がるべきかという問い。
【第2部:身体性の排除と隔離の構造】
第4章:孤独の系譜学:隔離を促す住形式
都市化が「自由」の代償として「個」をいかに隔離・閉鎖し、家族やコミュニティを解体したか。
第5章:住宅論が忌避した「性愛論」が生んだ日本の住宅構造
家族という記号の裏で「身体性・性愛」を排斥し続けた結果、いかに不自然な生活空間が形成されたか。
【第3部:都市空間の欺瞞と階層化】
第6章:パブリックスペース神話が生んだ偽りの公共性
企業が管理・演出する「公共性」がいかに人々の生の営みを排除し、真の「公」を奪っているか。
第7章:祝祭と日常という詭弁:二項対立が生んだ生活の欠落
「イベント(都市)」と「安息(住宅)」を切り分けたことで、日々の生活からリアリティが失われた現状。
第8章:階層化される都市:タワーマンションと雑居ビルに通ずる欺瞞
垂直の隔離(タワマン)と水平の混濁(雑居ビル)。一見対極な両者に通底する経済至上主義の視線。
【第4部:経済理想と現実の摩擦】
第9章:小商い推進という「建築的理想」と現実の乖離
建築家が理想視する「小商い」は、本当に経済の核となれるのか。マーケットの論理との絶望的な距離。
第10章:ジェントリフィケーション:街の「洗練」が奪う居住権
都市再生の名の下で行われる「排除」の構造。魅力的な街ほど、多様な居住者が住めなくなる皮肉。
第11章:都市一極集中の再肯定:地方分散がもたらす弊害とコスト
郊外・地方移住推進がインフラを希薄化させる。あえて「都市の密度」を選択することのレジリエンス。
【第5部:職能の分断とこれからの姿】
第12章:シェア文化の台頭と日本の不動産モデルとの矛盾
シェアを求める新しい生活者と、所有を前提とした金融・不動産システムがいかに衝突しているか。
第13章:建築業界の分断:区分された業界がもたらす住宅の崩壊
ハウスメーカー、工務店、組織、アトリエ。この分断がいかに「住生活の全体性」を損なっているか。
第14章:職能論:社会を変えるとは何か、建築家が変えられる対象
空間だけではなく、制度や経済にどう介入するか。建築家という職能の限界と可能性。
第15章:結論:経済モデルを越えた、これからの住宅と都市の姿
経済合理性ではない「生の生活」を支えるために、都市と住宅をどう統合的に再編すべきか。




















































